IPO(新規公開株)の申し込み ― ブックビルディングから上場日まで

要点

  1. 日本のIPOは「上場承認 → 仮条件の決定 → ブックビルディング(需要申告)→ 公開価格の決定 → 抽選 → 購入申込 → 上場」の順に進みます。
  2. 申し込みは幹事団に入っている証券会社でのみ可能で、複数の証券会社から同じ銘柄に申し込むこともできます。人気銘柄ほど当選しにくくなります。
  3. 初値が公開価格を下回る「公募割れ」もあり得るため、事業内容・公開価格の水準・ロックアップの条件を確認することが大切です。

1. IPO(新規公開株)とは

IPOは、会社が証券取引所に初めて株式を上場し、一般の投資家に株式を売り出すことです。上場前に投資家へ配られる株式を「新規公開株」と呼びます。このサイトのIPOページでは、米国の主なIPOの日程と企業情報をまとめて確認できます。

2. 手続きの流れ

段階行うこと確認すべきこと
① 上場承認・目論見書取引所が上場を承認し、会社が目論見書(事業内容・募集条件)を公表事業内容、業績、調達資金の使い道、主幹事証券会社
② 仮条件の決定機関投資家の意見をもとに、公開価格の範囲(仮条件)を決める仮条件の上限・下限
③ ブックビルディング投資家が仮条件の範囲で希望価格と株数を申告する(需要申告)申告期間、申し込める証券会社
④ 公開価格の決定需要の状況を見て最終的な価格を決める仮条件の上限で決まったかどうか
⑤ 抽選・購入申込証券会社ごとに配分(抽選など)を行い、当選者が購入を申し込む当選結果、購入申込の期限
⑥ 上場取引所で売買が始まり、最初についた値段が「初値」上場日、初値と公開価格の差

3. 申し込みの方法

  1. 幹事団の証券会社に口座を開く:目論見書に記載された主幹事・幹事の証券会社でのみ申し込めます。複数の証券会社から申し込むことも可能です。
  2. ブックビルディングに参加する:申告期間中に証券会社のサイトやアプリで、希望の価格と株数を申告します。多くの場合、仮条件の上限価格か「成行」で申告します。
  3. 抽選結果を確認し、購入申込をする:当選したら期限内に購入申込をします。期限を過ぎると権利がなくなるため注意が必要です。証券会社によっては、申告時点で口座に資金が必要な場合があります。

4. 配分のしくみ

  • 主幹事証券会社には多くの株数が割り当てられるため、一般に当選のチャンスが比較的大きいとされます。
  • 個人向けの配分方法は証券会社ごとに異なり、完全に平等な抽選のほか、取引実績や独自のポイント制度を加味する証券会社もあります。各社の配分方針は事前に公表されています。
  • 人気の高い銘柄は申し込みが殺到し、当選しにくくなります。

5. 上場日に知っておきたいこと

  • 初値:上場日に最初についた株価です。需要が大きいと買い注文が売り注文を大きく上回り、初値がつくまでに時間がかかることがあります。
  • 公募割れ:初値が公開価格を下回ることもあります。当選すれば必ず利益が出るわけではありません。
  • ロックアップ:上場前からの大株主(創業者やベンチャーキャピタルなど)が、一定期間(90日・180日など)株を売らないと約束する仕組みです。株価が公開価格の一定倍率を超えると解除される条件が付くこともあり、解除後に売りが出やすくなる点に注意します。

6. チェックリスト

  • 目論見書で事業内容、最近の業績、調達資金の使い道を読む
  • 仮条件と公開価格の水準(同業他社との比較)を確認する
  • 上場時の公募・売出しの株数と、既存株主の売出しの比率を確認する
  • ロックアップの期間と解除条件を確認する
  • 購入申込の期限と、必要な資金の入金時期を確認する

申し込みの手順や配分方法は証券会社ごとに異なり、変更されることもあります。申し込み前に必ず目論見書と証券会社の案内を確認してください。この記事は投資を勧誘するものではありません。

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